本記事は独自の取材・調査に基づいて作成しています。
Webデザインを学び、案件にも応募してみた。それなのに、思っていたような収入にならない。
むしろ、修正対応や見積もりのやり取りに追われて、作業時間ばかりが増えている気がする。そんな状態でこのページにたどり着いた方は、決して少なくないはずです。
さくら私、Webデザインに向いていないのかもしれません……。スクール費用をかけたのに、このままだと元が取れない気がします。
結論から言うと、「稼げない」には原因の種類があり、種類に応じた見直しポイントが決まっています。
やみくもに案件数を増やす前に、自分がどのパターンに当てはまっているのかを整理することが近道です。
この記事では、Webデザインの始め方やスキルの学び方の基本は扱いません。すでに学習・案件応募を始めた方が「稼げない壁」を突破するための見直しポイントと、続けるかどうかの判断基準までをまとめました。
- 「案件が来ない」「単価が低い」「時間対効果が悪い」の3パターン別の見直しポイント
- 買い叩かれやすい受注の共通点と、単価アップにつながる考え方
- 忙しい中でも制作スピードを上げる工夫
- 収入を底上げする具体的な行動
- 「向いていない」と感じたときの、続ける/切り替えるの判断基準
Webデザインの副業、なぜ「稼げない」と感じるのか?よくあるつまずきパターン


Webデザインの始め方やスキルの学び方の基本は、以下の記事で詳しく解説済みです。本記事はそちらを読んで動き出した方の「その先」に絞って進めます。


一口に「稼げない」といっても、原因はひとつではありません。まずは自分がどのパターンに近いかを確認してみてください。
ポートフォリオはできたのに案件そのものが来ない
応募はしているのに、なかなか採用されない。いわゆる「ゼロイチの壁」にぶつかっている状態です。
案件は取れるが単価が低すぎる(1件数千円〜1万円台で頭打ち)
受注はできているものの、作業量に見合わない金額で消耗しているパターンです。
忙しいのに収入が増えない(修正対応・時間対効果の悪さ)
案件も単価もそこそこあるのに、修正対応に時間を取られ手取りの時給換算が下がっているパターンです。次の章から、それぞれの見直しポイントを順番に見ていきましょう。
案件が来ない・ポートフォリオが評価されない場合の見直しポイント


ゼロイチの壁を越えられない場合、多くはスキルより「見せ方」や「伝え方」に原因があります。
ポートフォリオの本数・質より「誰の何を解決したか」が伝わっているか
発注者はまず作品を見て、任せて大丈夫かを判断します。学習用の課題作品をそのまま並べているだけでは、経験の浅さがかえって強調されてしまいます。
実案件を想定した「架空のカフェのLP」「架空の士業事務所のコーポレートサイト」のように、テーマを絞った作品を2〜3本厳選する方が、数を並べるより伝わりやすくなります。
提案文がテンプレのまま・発注者の要望を読み解けていないケース
提案文をテンプレートのまま送っていないでしょうか。発注者は「この案件を理解した上で送っているか」を見ています。



提案文は毎回同じ文面を使い回していました……。案件ごとに変えるなんて、正直考えたこともなかったです。
案件の依頼文に出てくる固有名詞(サイト名・ターゲット層など)に一言触れるだけでも、テンプレ感はぐっと薄れます。
応募するクラウドソーシング・案件の選び方自体がズレていないか
未経験者が実績ゼロの状態でいきなり高単価案件に応募しても、経験者との比較で不利になりがちです。
実績が少なくても採用されやすい小規模案件(バナー1点、LPの一部修正など)から取り組み、実績と評価を積み上げていくのが着実です。
単価が上がらない・買い叩かれる場合に見直すべきこと


案件は取れているのに単価が頭打ちの場合は、受注の「中身」を見直すタイミングです。
「デザインだけ」の受注から抜け出せているか(コーディング・LP構成提案まで踏み込めているか)
デザインカンプを作るだけの「作業」は、代わりが利きやすく単価が上がりにくい仕事です。
一方、コーディングまで一貫して対応したり、構成案・訴求ポイントの提案まで踏み込む「企画」寄りの仕事は、任せられる人が限られるため単価が上がりやすくなります。
相場(バナー数千円台・LP制作数万円台が目安)と自分の提示額のズレをチェックする
Webデザインの相場は、バナー1点あたり数千円〜1万円程度、LP(ランディングページ)制作は数万円〜十数万円程度が目安という情報が複数の副業メディアで共通して見られます。
| 受注の中身 | 単価の傾向 | 上げやすさ |
|---|---|---|
| デザインカンプの提出だけ | 低単価で頭打ちになりやすい | △ |
| コーディングまで一貫対応 | 作業だけの受注よりやや高め | ○ |
| 構成・訴求提案から関わる | 相場の上限に近づきやすい | ◎ |
自分の提示額が相場より大きく下回っている場合、値上げ交渉や案件の選び直しを検討する余地があります。
クラウドソーシングの低価格競争に巻き込まれやすい案件の見分け方
相場から大きく外れた低単価案件の中には、修正回数の上限が無いなど条件面で不利なものも紛れています。
案件全般の危険サインを見分けたい方は「在宅ワーク詐欺の見分け方|今日から使える8つの危険サインと安全な案件の探し方」でチェックしておくと安心です。
忙しいのに稼げない…時間対効果が悪い人がやりがちなこと


案件も単価もそれなりにあるのに、時給換算すると全然割に合わない。育児との両立を目指す方ほど、この壁にぶつかりやすいところです。
際限のない修正対応・やり取りに時間を取られすぎていないか
デザインそのものより、修正のやり取りや細かい確認連絡に時間を吸い取られているケースは意外と多くあります。
納品前に「修正は2回まで」など条件をあらかじめ提示しておくだけで、際限のない手戻りを防ぎやすくなります。
得意なジャンル・テイストを絞って制作スピードを上げる
美容系、士業系、飲食系など、ジャンルによって求められるデザインのテイストは大きく違います。
案件ごとにゼロから手探りするより、得意なテイストに絞って自分の「型」を確立した方が、1案件あたりの制作時間は短縮できます。
テンプレート・素材・ノーコードツールの活用で作業時間を圧縮する
- Figma・Canvaのテンプレートを活用する:ゼロからレイアウトを組まず、自分用のひな形を用意しておきます。
- 素材サイトの画像・アイコンをあらかじめストックしておく:探す時間そのものを減らせます。
- ノーコードツールを併用する:コーディング不要な案件は制作スピードを大きく上げられます。



時間が足りないのはスキル不足だと思っていました。まさか「探す時間」自体を減らすだけでこんなに変わるとは意外でした。
収入を底上げする具体策


ここまでの見直しに加えて、収入そのものを底上げする具体策も押さえておきましょう。
単価アップ交渉・保守契約化のタイミングの見極め方
同じ発注者から2〜3回続けて依頼が来たタイミングは、単価交渉や保守契約(月額でサイトの更新・管理を任せてもらう形)への切り替えを打診しやすいポイントです。保守契約は継続収入につながりやすく、月々の収入を安定させる土台になります。
スキルの掛け算で差別化する(コーディング・SEOライティング・SNS運用の知識など)
Webデザイン単体のスキルだけで戦うと、価格競争になりやすいのが実情です。
コーディングやSEOライティング、SNS運用の知識を掛け合わせると、「デザインもできて集客まで相談できる人」として選ばれやすくなります。
「応募して探す」だけでなく「出品して待つ」スタイルも併用する
案件を探して応募する方法だけに頼らず、スキルを出品して依頼を待つスタイルを組み合わせると、案件探しにかける時間そのものを減らせます。
出品型の仕組みは「ココナラの始め方|案件を探さなくていい在宅ワーク。シングルマザーのための出品ガイド」で詳しく解説しています。
それでも「向いていない」と感じたら|半年続けて変化が無い場合の判断基準


ここまでの見直しを試しても状況が変わらない場合、続けるべきか判断に迷う時期がきます。



でも、スクール費用をかけた分、まだ辞められない気がします。
その気持ちはもっともです。だからこそ、感覚だけで判断せず目安を持っておくことが大切です。
半年〜1年という一般的な収益化の目安と照らし合わせる
Webデザインの副業は、最初の3ヶ月は月数千円〜1万円台にとどまりやすく、半年〜1年で月数万円を超える人が増えてくるという情報があります。
- 半年以上続けても案件・単価の両方に変化が全く無いか
- この記事の見直しポイント(見せ方・提案文・受注内容・時間の使い方)を一通り試したか
- 作業そのものに苦痛を感じているか、それとも結果が出ないだけで作業自体は苦にならないか
見直しを試した上でなお半年〜1年変化が無いなら、それは「向いていない」のではなく「相性の合う形が見つかっていない」だけの可能性があります。
Webデザイン以外の在宅ワークへの乗り換え候補(納期型・非同期の他職種)
Webデザインの非同期・納期型という働き方自体は合っていても、デザイン作業そのものが苦痛であれば、同じ働き方の別職種を検討する価値があります。動画編集など、同じ「稼げない」フェーズの見直しを扱う記事も今後ご案内していく予定です。


逆に、人とのやり取りや事務作業の方が得意だと感じるなら、「【未経験OK】シングルマザーのオンラインアシスタント入門|仕事内容・収入相場を解説」のような職種も選択肢になります。
よくある質問


まとめ


Webデザインの副業で「稼げない」と感じる原因は、案件が来ない・単価が低い・時間対効果が悪いのいずれかに整理できます。
それぞれの見直しポイントを一つずつ試し、それでも半年〜1年変化が無ければ、続けるか他の働き方に乗り換えるかを判断する材料も、この記事の中にあります。



まずはポートフォリオと提案文の見直しから、今日試してみます。
焦って結論を出す前に、できることから一つずつ試してみてください。

